メタリカのアルバムを適当にランキング

今回は、そんなにメタリカを好きでもない僕が、適当にメタリカのアルバムをランキングする記事です。

 


何故メタリカをそこまで好きではないかは、各アルバムのコメントを読めば察することと思います。

少し挑発的な内容となるので、苦手な方はスルー推奨です。

あとあまり聴き込んでいない作品もあって、適当な事を書いていますが、軽い気持ちで読んで下さい。

 


それでは早速最下位からスタート。

 


11位Kill 'em All

 


はい、まずは1stです。この時点でメタリカファンの皆さんはブチ切れる可能性がありますが、これはあくまでも僕の意見なのでそこのところをご了承下さい。

この1st、勢いがあって非常にアグレシッブな作品ではありますが、いかんせん曲があまり良くないと僕は思います。

あ、でも1曲目と7曲目は好きですね。

他は全くと言って良いほど、聴く気にならない楽曲です。

一般的にはMotorbreathやJump in the fire、Whiplash、Seek & Destroyなどが名曲とされているようです。

 


10位...And Justice for All

 


はい、またファンブチ切れ案件ですが、これも1stと同じように好きな曲があまりにも少ないので、僕にとってはこの位置です。

BlackenedとDyers Eveが名曲なのは認めます。もう大賛成。

でも他の曲は残念ではありませんか?

ベースが聴こえていたらもっと良くなっただろうとか、サウンドプロダクションのせいで楽曲の魅力が軽減されている的なことを耳にしないでもないのですが、僕はそう思いません。

サウンドプロダクションやらベースやらは、僕の評価に全く影響しておらず、このアルバムの評価を悪くしているのは単純に曲の出来です。

それに、サウンドに関して言えば、むしろドラムの音はかなり好きだったりします。

あとOneは名曲とされていますが、僕としてはこういったメロウな(メロディアスという間違っている方の意味ではなく、本来のメロウの意味で捉えてください)タイプの曲はアルバムの流れを悪くするので好きではありません。

バラードを聴きたくてメタルを聴いてるやつなんかいないだろうと思うんですが、皆さんはどうでしょうか。

ラーメン屋に来たのに寿司を食わされるようなものです。

メタルを聴きたいからメタルのアルバムを買っているんであって、メタルのアルバムで何故バラードなんかを聴かされないといかんのか、という話ですよ。

更に言うならメタルの曲にエレキギタークリーントーンやアコギなども不要だと僕は思っています。イントロなどにほんの少し使うだけなら良いのですが、主要部分に大々的に使うのは好きではありません。

だってメタルに求めているのは歪んでいるギターの音でしょう?

 


9位Master of Puppets

 


はい、またまたブチ切れ案件です。

しかし、これもまた好きな曲が少ないからという理由でこの位置になります。

冒頭2曲とケツの2曲が名曲なのは、世間の意見に違わず僕も同意します。

特にタイトルトラックはスラッシュメタルを代表する名曲でしょう。これほど完成度の高いスラッシュメタルは他にないと思います。

プログレッシブでありながらも攻撃性を失わない絶妙なバランス感覚は見事で、音楽理論的には大して凄いことをやっているわけではないのですが、当時のメタルからしてかなり進んだ内容に思えます。

ただし、3〜6曲目がかなり弱く、全体的に良いアルバムとは言えません。

5曲目などは長尺で、タイトルトラックのような内容を期待させますが、実のところつまらないリフとつまらない歌メロが詰まった曲で、僕としてはかなりがっかりの出来に感じます。イントロのかっこよさは特筆すべきものがありますがね。

4、6曲目は、後半で盛り上がりを見せる曲ですが、いかんせん前半部分の魅力に乏しく、始めから面白いフレーズ入れといてや!と僕は思いました。

3曲目は普通につまらない曲です。すんません。

ちなみに僕が一時期メタリカを苦手になったのはこのアルバムが原因だったりします。

3〜6曲目の良さを全く理解できず、「世間ではあれほど評価されているのに、何故俺にはわからないんだ!」と何度も何度も聴いた思い出があります。そして聴けば聴くほど3〜6曲目を嫌いになり、今ではアルバム全体の印象も悪くなっています。トラウマアルバムと言っても過言ではありません。

3〜6曲目が良くない楽曲であることを早く悟るべきでした。

 


8位Metallica(Black Album)

 


これまたファンに怒られそうな位置ですが、嫌いな曲の多さでこの位置にしました。

ですが、8曲目までは大体好きです。

初めて聴いた時は、長くてつまらんアルバムやな、と思ったものですが、聴けば聴くほど味が出て好きになりましたね。

8曲目なんかは僕の嫌いなバラードタイプの曲ですが、何故かこれは好きです。何故かは知りません。でもバラードじゃなくて、メタリックな曲だったらもっと好きだったかも、というのは思わないでもないです。

2、3、7曲目はやや苦手ではありますが、許容範囲です。

1、4、5、6曲目は大好きです。

6曲目の評価は世間的にはかなり低いようですが、どうやらそれは歌詞の内容によるものなので僕にはなんら関係がありません。

9曲目からの楽曲はかなりクオリティが落ちます。

リフにも歌メロにも魅力が乏しいと僕は感じます。ファンの中にはここからの4曲がブラックアルバムの本質だと言う人もいるようですが、僕はそう思いません。普通につまらないです。

あ、嘘です。12曲目は良いです。

 


7位St.Anger

 


ここからのアルバムはぶっちゃけ日によって順位が変わるくらい好きなものばかりです。

で、今日の気分では7位がSt.Angerです。

カンカンドラムの評判がすこぶる悪いため、このアルバムの評価は世間的に最悪のようですが、僕は好きです。

更に世間の意見とは異なって、初期とは比べ物にならないくらい曲作りが上手くなっているように僕は感じます。

全部の曲がくどいくらい長いのが難点ですが、アルバムを通して伝わってくる怒りのエネルギーが僕には心地よいです。

ただ、このアルバムでのジェイムスの歌が苦手だと言う意見は理解できます。僕も少し苦手に感じる部分があるので。

ちなみにこのカンカンスネアが苦手というのは、多分メタル界隈の人だけかと思います。他のジャンルの音楽を聴けば、これほどではなくともカンカンしたスネアというのを結構耳にします。

 


6位Load

 


ReLoadとどっちがどっちかなぁ、と結構迷いましたが、今日はLoadが6位の気分です。

で、何故Loadの方が劣るのかと言うと、ずばり3曲目です。

この曲いるか?いらんやろ。しかもなんで3曲目?

もう不思議で仕方ありません。

バンドメンバーもこの曲のつまらなさに後から気づいたのか、あまりライブで演奏していないようですね。

であと、Mama Saidとかも個人的にはダメですね。だから、メロウな曲を入れるなっちゅうの!って思いました。

まあ、それでも全体的には好きな曲が多く、心地いいアルバムに感じました。

突出した曲は少ないかもしれませんが、僕は全体的なクオリティを重んじる派なのでこの順位です。

ちなみにこの時期のメタリカをロックだと思っているのは、ロックを碌に聴かないメタルファンだけです。

スラッシュじゃないってだけで、普通にメタルにカテゴライズされる音楽です。

 


5位ReLoad

 


気持ち的にLoadと僅差なんですが、上記の通り、Loadの方は序盤の3曲目で躓くので、こっちの方が流れが良いかなと思い、一つ上の順位にしています。

おそらくこの時期のメタリカが嫌われたのは音楽性の問題ではなく、バンドの言動が原因と思われます。

長い髪を切ったり、メタルは時代遅れだと言ったり、オアシスを好きだと言ったり、そういったメンバーの言動が反感を買ったのだと思います。リアルタイムの世代ではないので、確信はありませんが。

曲の話をすると、Unforgivenの続編はぶっちゃけ余計なことをしたな、と思いましたが、全体的に良い曲が多いと感じます。

Loadと同様、初期のようなキラーチューンはないかもしれませんが、全体的に安定感があり、楽曲のクオリティは非常に高く感じますね。

またまたバラードというかメロウな曲が入ってますが、本当にいらないと僕は思います。

 


4位Death Magnetic

 


これはスラッシュメタルというか正統なメタルに回帰したとされる作品です。

良いメロディを持った曲が揃っており、個人的にかなり好きなアルバムです。

ただし、リフは弱いかなと感じますね。

その反面、メロディアスな歌メロや、ハモリを使ったギターメロディは非常に効果的に使われていると思います。

1〜3、5、8、10曲目はどれも素晴らしい出来で、名曲と呼んでも良いと思います。リフは弱いけど。

で、例の如くメロウな4、7曲目はいらないと思いました。

4曲目の評価は高いようですが、僕は好きではありません。初めて聴いた時、To Live is To Dieの焼き直しじゃねぇか!とツッコミました。

そして、良い加減Unforgivenに執着するのもやめてほしいものです。

あと、4曲目のメロディや雰囲気が4thの曲に似ているからか、アルバム全体も4thに近いと評されていますが、僕はそう思いません。

もっとちゃんと聴けって話ですよ。

僕も人のことは言えませんが...。

 


3位Hardwired...To Self Destruct

 


ここからトップ3です。

この作品はかなり最近のアルバムというイメージがありますが、実はもう8年前という衝撃的事実。

全体的にハードな曲が多く、ソリッドな印象を受けるアルバムです。

メロディに関してはDeath Magneticの方が良いのですが、あっちはやや散漫なのに対して今作は非常に纏まっていると感じます。

リフも良いとも悪いとも言えない微妙な感じで、全体的に薄味な感じがしますが、纏まりがあると言う点で高評価です。

そしてやはりまたメロウな曲が入っていたり、2枚に分かれていたりとマイナスポイントもあります。

ちなみに名曲とかそういった突出したものはありません。全体的に平凡。

でもなんか好きなので3位という順位になりました。

あと、サウンドプロダクションは非常にクリアな感じですが、僕の好みとは180度違うのでそこもマイナスポイントです。こういう音質って誰得なの?と個人的に感じています。

特にギターの音なんかは全然格好良くないと僕は思うのですが、どうでしょうか?

 


2位72seasons

 


なんとなんと最新作がこの順位になりました。

前作のHardwiredの延長線上の作風です。ハードでソリッドだけど、地味で平凡というところまで同じです。

ただ全体を通してのムラのなさはメタリカ作品中一番だと感じます(あ、1st...)。

と言うのも、なんと全てメタリックでハードな曲なのです。

メロディ面では前作より更に派手さがなくなり、人によってはかなり取っ付きづらい作品かと思いますので、否定的意見もわかります。

リフもかなり地味になっており、ここもマイナスポイントと言えるのですが、やっぱり全体的な纏まりが良いので高評価です。

そしてやはりこのクリアなサウンドプロダクションは僕の好みではありません。

なんなんでしょう、このギターの音。

この音を格好いいと思う感性を今の僕は持っていません。

 


1位Ride the Lightning

 


ということで、1位はこれなわけですが、ここにきてやっとファンの方にも納得いただける順位が出たのではないかと思います。

ぶっちゃけ曲の作り込みは後の作品に比べて劣っていたりするわけですが、メタリカがちゃんとスラッシュをやっていて、ノレる作品はこれしかないということで、これが一位です。

メタリカの場合、作り込めば曲が良くなるかというとそうでもないので、作り込みもほどほどで、勢いが乗っているこの作品がメタリカの作品群の中で最強と言えるでしょう。

3rdなどは作り込みすぎて、悪い方向に転がった曲が多いのかなと、文を書きながら思いました。

もうね、変な音程とか変なリズムとか使わずに、ストレートにスラッシュしてくれればいいんですよ。

ちなみに変なメロディといえば、のちの作品に頻繁に使われるようになった無意味な減五度の音程を、この時はまだ使っていません。

多分。

3rdの頃からメタリカは減五度にこだわっている節があって、特に演奏効果があるわけでもないのにも関わらず、減五度の音程をリフにやたら使うんですよね。なんなんだろう。僕には理解できないフィーリングが彼らにはあるんでしょうね。

話を2ndに戻すと、この作品をスラッシュなアルバムと言いましたが、4曲目にバンド初のバラード曲が含まれており、ただスラッシュしているだけではありません。

個人的には、この曲もバラード嫌いの法則に則ってあまり好きではありませんが、後のほとんどのバラードに比べればだいぶマシな出来なので、許容範囲とします。

7曲目はスラッシュなメタリカの曲として傑作とされています。

この曲が傑作ということにほぼ賛成ではありますが、個人的にサビの歌メロがなにやらおかしくって、そこだけあまり格好良くありません。

8曲目のインスト曲は買った当時、すげぇ曲だなぁ、と感心したものですが、冷静に聴くと結構つまらなかったりします。でもそこまで嫌な感じはしないですね。

あと、6曲目はポップな曲で、本人達は駄作だと思っているらしいのですが、客観的に聴けば普通に良い曲ですよね。

あとはなんと言っても1曲目で、イントロの不思議なメロディでズッコケますが、本編はかなりの出来です。

これが1曲目だからこそ、このアルバムは名盤になった、と言っても過言ではないでしょう。

 


あとがき

 


というわけで、メタリカの作品を適当にランキングしてみました。

途中、書くことがなくなって文の少ないところがありますが、ご容赦ください。

そして何よりも、こんな上から目線の偉そうな駄文を書いたことをお許しください。

 

追記

 

音楽とは関係のない余談ですが、メタリカのジャケットってなんだかつまらないものが多いですよね。

最新作の72seasonsにしても、こんなジャケットで誰が買いたくなるねん!という美的センスの悪さ。

1stや2ndのジャケットはまあまあ好きですけど、もうちょっとアートワークにこだわってほしいな、と思います。

てかメタルバンド大体そう。美的感覚が悪すぎる!

Judas Priestにしても70'sの頃はかっこいいジャケットが多かったのに、80'sになってからはダサジャケばかりじゃねぇか!

ジャケットがイマイチ=音楽もイマイチなんだろう、と考えるのが一般人だからね、リスナーを増やしたいんなら、もうちょいジャケットにこだわってくれ!

安っぽいCGやパッと見て気持ち悪いジャケット(メッセージ性なども特にない無意味なグロ表現など)、あとは色が汚い(色彩が気持ち良くない)絵とか、そういうのは本当にやめた方が良いと思いますね。

この基準で見ると、ほとんどのメタルのジャケットは不合格になりますが、これが僕の意見です。

メタルが他のジャンルと比べ、明らかに劣っているのは、ジャケットのセンスと言っても過言ではないでしょう(音楽性の優劣は、個人の好みの問題であってほとんどナンセンスでしょう)。

Yngwieのトリロジーがあのジャケットで売れたのは、80'sで皆んな頭がおかしかったからだと思っています笑